Kim Orthodontic Clinic
きむ矯正歯科医院芦屋
治療
矯正治療は、治療時期や、どこを治すか、どこまで治すかなどにより、治療内容、治療方法が異なります。使用する装置も治療内容や方法により様々です。状況、治療内容に応じ、装置は選択します。目立たない装置、見えない装置など、患者さまのご要望によっても、使用する装置は選べます。当院は、あらゆるタイプの矯正装置を取り扱っていますので、ご相談の上、最善のものを選択し、使用します。また、使用中、効果が低い場合、使用が困難な場合には、他のタイプに随時、変更します。治療で大事なことは、期待する治療結果を達成することです。
以下、治療時期毎に、治療する内容と、治療方法、そして使用する主な装置の種類について説明します。
準備矯正(乳歯列、混合歯列期 3歳~11歳)
歯並びの最終的な治療は、通常、永久歯を対象にします。永久歯が生え揃うまでの時期は、口腔機能が構築される時期として重要ですので、歯並びを揃えるよりも、嚥下、呼吸、会話時の正しい口腔周囲筋機能の構築と顎骨の成長発育を促し、後に行う本格矯正のための準備と、良好な口腔環境を整えることが主な治療内容で、必要に応じ、下記の治療を行います。
咬合誘導
乳歯を適宜、削合したり、抜歯したりして、咬み合せの干渉による顎の偏位を防いだり、永久歯の正しい位置への萌出を促すことで、咬み合わせおよび顎機能を正しい状態に誘導していく治療です。
MFT(Mio-functional Therapy)
咬む筋肉、話す筋肉、嚥下の仕方など、口腔筋の正しい機能を構築するための筋肉トレーニングです。ものを咬み、飲み込むこと、話すことに、口腔筋は深く関わっていますので、いわゆる、舌を出して飲み込む、口で息をする、片側だけで咬むなどの習癖などがあると、歯列の形態、咬み合せ、更には顎骨の発育に影響する場合があります。また、筋機能の偏りを残しまま、矯正治療しても、治療に時間がかかったり、良好な結果を達成することが困難であったり、治療した後に、すぐに戻ったりすることがあります。そのため、当院では、正常な機能を構築するため、このMFTに力を入れています。通常は、混合歯列期に行いますが、成人においても、治療中、治療後、継続して、根気よくお願いしています。また、話し方、口元だけでなく、姿勢も正しい方が、かみ合わせ、顎の成長に良いことが報告されています。口の健康美は、体全体の健康美と関わっています。
抑制矯正
下記のような場合、プラスチック、シリコン製の取り外しの装置、あるいは、部分的な固定装置を用いて、問題となる歯並び、噛み合わせ部分のみをスポット的に改善し、顎骨や口腔筋機能の成長発育方向の改善を図ります。
- 上下咬み合わせにより、正常な顎骨や筋機能の成長発育が障害を受けている場合
- 乳歯の早期脱落への隣在歯の移動に伴い、後から生える永久歯の萌出障害が予想される場合
- 上顎、下顎の前後的、側方的成長に問題が求められ、成長抑制あるいは促進を図る必要性を認める場合
- 口腔筋の習癖の防止のための装置の必要を認める場合
- 埋伏歯など、早期の歯の牽引や移動を要する位置異常歯がある場合。
混合歯列期の反対咬合治療例前歯部の反対咬合を改善し、上顎骨の成長抑制、下顎骨の前方誘導を改善し、本来の顎の成長と機能を促します。 |
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舌突出癖による噛み合せへの影響を防止する取り外し式の装置例 |
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本格矯正(永久列歯期 12歳~成人)
歯の表面にブラケットと呼ばれる小さな装置を貼り付け、その装置にワイヤーを取り付けて、歯の移動を行う治療です。装置は、通常の金属性のもの、目立ちにくい歯冠色のもの、歯の裏側に付ける見えない装置があります。あと、どこまで治療するかという治療内容により、歯の矯正治療だけを行う一般矯正治療、歯の移動に加え、外科的処置による顎骨の移動も併用する外科的矯正治療、骨に切れ込みを入れることで、歯の移動と骨を一緒に矯正移動する急速矯正治療などがあります。
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従来の金属製の装置 |
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歯冠色の目立たない装置置 |
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歯の裏側に着ける見えない装置置 |
一般矯正治療
歯の移動のみを行う一般的な矯正治療ですが、最近は骨折時に骨を固定する組織親和性の高いチタン素材のスクリューを骨に取り付け、歯を移動する際の強固な支えとして活用できますので、適正に矯正治療を行うことで、的確な歯の移動とダイナミックな口元の変化を十分に達成できるようになっています。
上顎の骨に植立したスクリューを固定源とし、上顎前歯部を後方に移動している症例奥歯を固定源にする場合に起こる抜歯部位への奥歯の移動を防ぎ、より多く前歯部を後方に移動でき、口元の突出観をよりきれいに改善できます。 |
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叢生治療例 |
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八重歯、上顎歯列正中偏位の治療例 |
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開咬を伴う上顎前突治療例 |
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開咬治療例 |
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外科的矯正治療
咬み合わせ、口腔機能上の問題が、歯並びの問題だけでなく、上下顎骨のずれ、歪み等の骨格性の問題も伴う場合に、通常の矯正治療に加え、歯が並ぶ土台である顎骨自体も適正な位置に動かす外科的な治療を併用して、調和のとれた口腔機能、顔貌を達成する治療法です。このように、外科的矯正治療では、顎骨の位置まで変わりますので、治療前後で、口腔状態だけでなく、顔貌そのものも大きく変化します。そのため、外科的矯正治療は、的確な立体的形態診断の必要性が非常に高い治療と言えます。当院では、CT撮影データを用いた定位3次元形態診断を行い、診断の的確性向上に努め、効果を上げていますが、更に、外科的矯正治療では、手術前に行う術後予測シミュレーションも重要となります。外科的矯正治療では、通常、下顎骨の位置が手術により移動するため、手術時、下顎骨をどこで位置決めするかで、患者さまのその後の咬み合わせの状態、顔貌のプロファイルおよび対称性は決定されます。そのため、手術前に、想定している下顎骨の位置が、手術後、良好な機能、顔貌を達成する最適な位置であるかどうかを的確に、予測確認することがとても重要です。従来のX線写真を用いた2次元的なシミュレーションでは不十分であるため、近年、3次元CTを用いた立体的なシミュレーションの試みがなされています。しかし、既存の3次元シミュレーションシステムはすべて、画像を立体的に切って、動かし、貼り合わせるだけのバーチャルなシミュレーションであるため、実際の上下歯列の接触状態に関係ない位置、例えば、上下の歯が互いに突き刺さったような非現実的な咬み合わせの状態でも顎骨を移動シュミレーションできてしまいます。そのため、咬み合わせ状態に基づく実際的な術後の顎顔面変化を予測することはできないという課題があります。そこで、当院では、CT撮影像よりも歯の微細形状の描出に優れた歯列模型上での実際の上下歯列の接触状態に基づく、上下歯列模型の位置関係を、3次元CT像に反映させ、術後の実際的な顎顔面変化の予測が行える最新の定位画像解析システムを用いた定位シミュレーション法により、手術後の下顎骨の位置決め、固定を行う最適な咬み合わせ位置の確認を行っています。定位3次元形態診断、定位3次元シミュレーションと言った最新の3次元形態診断法を活用するなど、3次元CTデータを最大限有効活用することで、外科的矯正治療において、より的確で満足のいく最良の結果を達成できるよう努めています。外科的矯正治療は、的確な矯正治療と外科治療との併用により、調和のとれた口腔、顔貌の機能美をダイナミックに達成できる魅力ある治療法です。なお、外科的矯正治療の場合、そのための矯正治療、外科治療すべて、保険医療の適用となります。
症例
骨格性下顎左側偏位症治療例 |
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骨格性下顎前突症治療例 |
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通常のCT像を用いた3次元シミュレーション法立体的なシミュレーションは可能ですが、バーチャルであるため、右図のように非現実な噛み合せでもシミュレーションできてしまいます。このように画像のみのバーチャルなシミュレーションでは、実際の噛み合せに基づくシミュレーションが行えない課題があるため、手術時に顎骨の移動位置を決定する大事な噛み合せ位置の顎顔面骨格への影響を正確に予測、確認することはできませんでした。 |
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定位3次元シミュレーション法CTデータよりも高精度な歯型模型上の噛み合せ状態(位置関係)を、CT立体像に反映させ、移動、シミュレーションを行う最新のシミュレーション方法です。 |
定位3次元シミュレーション法を用いた治療例複数の噛み合せ位置(顎間固定位置)で、手術後の顎顔面骨格の変化を予測し、最良の顔貌が達成できる最適な顎間固定位置を確認、決定し、手術を行った下顎右側偏位を伴う骨格性下顎前突症治療例です。 |
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急速矯正
顎骨の歪みはないが、歯の著しい突出や、顎骨幅が狭く後方骨壁にあたり歯の移動を安全、十分に行えないような症例においては、歯の根元付近の骨に外科的に切れ込みを入れ、骨に植立したチタン製の支えから、歯と骨とをひとブロックでダイナミックに移動させる韓国慶煕大学歯学部矯正学講座の前主任教授鄭圭林博士により考案された新たな治療方法です。歯と骨とを同時に移動できるため、移動速度が速いこと、歯そのものの移動は少ないので、歯の負担が少ないこと、顎骨が薄いなど歯の移動する骨が後方にない場合に骨ごと移動できるなどの利点があります。
症例
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